BOSEのNC700というノイズキャンセリング・ヘッドフォンを購入したのですが、Youtubeなどで比較されることの多いゼンハイザーなるブランドが気になり、ついつい手を出しました。
発売当初は5万円近い高価格だったようですが、令和4年4月現在ではアマゾンでの売価が¥35,200と購入しやすい価格になっていました。流石の私も5万円近いとBOSEを購入したばかりなので躊躇するところでしたが、3万円台半ばということで、何とか買えました。しかし不用品等をヤフーオークションで売り資金を確保した事を告白しておきます。
ゼンハイザーを購入する重要な契機ですが、それはワタナベカズマサさんとららまろさんの動画を観たからです。BOSEやSONYとうの4〜5万円前後のヘッドフォンを比較する中で評判が高い事を知るにつれ、購入意欲が高まりました。
それだけでなくBOSEの音質にやや疑問があったのも事実です。音域がどうだこうだ。と小難しい事を述べるのはこのブログの主旨ではないので、最小限にとどめますがやや中域が抑え目のいわゆるドンシャリの印象でした。もう少し自然な音が好きでジャズやクラシックも上品に聴きたいので評判の良いゼンハイザーを買ってみた次第です。
評価の順番と優先順位
価格の面に関しては申しません。値段で選んでおらず音が好みかどうかを一番に考え、その次に使い勝手、最後に装着した際のつけ心地の順で評価指定ゆきます。
音が好みであった
ゼンハイザーはドイツの会社です。クラシック音楽が身近な国なので期待していましたが、まさに期待通りのバランス感のある均整のとれた良い音です。やたらと低音がどんどこなるような子供っぽさがなく、とても心地よい音がなります。音源はYoutubeやYoutube musicなので入り口から高音質ではない!とお叱りを受けそうですが、喫茶店でのリモートワークや在宅勤務での使用が主となるため、そこは目を瞑ってくださ。
それにしても、数時間聴き続けても不快にならない、心地よい音です。スティーヴィー・ワンダーさんのI Wishのカヴァーを聴いたり、スムースジャズを聴く毎日ですが、ついついマイルス・デイヴィズのKind of Blueが聴きたくなる音質です。こういえばご理解いただけますでしょうか。または清水靖晃さんの無伴奏チェロ組曲に想いが至ります。

使い勝手
私にはとても好ましい点があります。それはケースから出してイアーパッドを広げると、勝手にスマートフォンなどに接続されます。これはジャブラのイアフォンも同様だったのでBOSE NC700では接続ボタンを一々押して接続するのが面倒に感じていましたから、とても重要な購入要素でもありました。
ですがBOSEもボタンを一つ押すだけなので正直大した手間ではありません。それでも人間は一度覚えた楽は手放し難いもので、ついつい甘えてしまうのでした。
操作はジェスチャーではなく物理ボタンで行います。これも良し悪しありますが、ジェスチャーの思わぬ作動よりは好ましい点です。
着け心地はどうか?
これに関しては冒頭紹介した動画の中にも出てきますが、締め付けがやや強いと聞いていたので、少々心配でした。ですが、思いのほか長時間使用でも不快になりません。2時間程度ならば私は使い続けられます。
BOSEのNC700の方がややあたりの柔らかい感触があり、着け心地優先ならばNC700を選んだ方が良いでしょう。実際、ゼンハイザーを購入して音の良さに触れてからBOSEは売りに出そうかと考えましたが、思いとどまり、もう少し使ってから結論を出すことにしました。それは長期間使ってから出なければわからない何かがあると考えるためです。

欧州メーカーは確かにすごい
子供の頃からイタリア好きで、大人になってからイタリア語を学んだ私は少々欧州に肩入れしたくなります。
その偏見を取り除いても、私の仕事である二輪、四輪に関して欧州系は凄いと感じています。イタリアはバランスの悪さがあるものの突出した何かを作り出すのが上手だし、雑なようで綺麗に全体をまとめてきます。楽しいを強烈に感じさせる製品には興奮と驚きを感じる反面、単調で短絡的な面もあると感じます。
ドイツ物はとにかく理にかなっている。よく考えれば行き着くはず。といった当たり前を徹底する姿勢には尊敬します。しかしその正論を押し付け気味何がやや鼻につくのですが、それでも立派だと思います。
翻って日本製はどうか?
たしかに没個性ではあると思います。それは見た目や機能ではなく、根底にある思想が原因ではないでしょうか。個人として創りたい製品を造る姿勢にかけており、安直なマーケティングや市場調査を取り入れ過ぎた製品に対する批判ははるか昔から言われている事です。
わたしも単にこれらの評価を鵜呑みにするのではなく、自分の仕事を通して体感したので間違いないと言えます。
ですが日本車の、特に日本の二輪車が実はかなり素晴らしいと、ここで断言しておきます。たしかに没個性な面はありますが、逆に欧州車は他に似るのを嫌がり、無用に尖らせまるめて、無意味で馬鹿げた個性(もちろん良い製品も多数あるし、意味ある造形も同様です)を作り出しています。それに反して日本車は必要な物を必要なだけ揃える、なんといいますか侘び寂びに似た感覚をバイクから感じるのです。
だから日本の二輪車は、乗り手の求めることにかなりの部分まで(感覚的には8割くらい)答えてくれます。
しかし欧州車、特にイタリア車はその点が5割くらいまでしか要望を聞き入れてくれない。残りは乗り手の貴方がなんとかしなさい。と言っているようです。
だから日本車の懐の深さ(逆に捉えれば没個性なのですが)が私には心地よく思います。
ヘッドフォンに話を戻す
日本のメーカーもSONYだけではありませんので、今後は日本製のヘッドフォンを探してみようと考えています。
と考えた矢先にセゴリータ三世さんの動画でfinalという、聴き慣れないメーカーのヘッドフォンが紹介されていました。二つ紹介されているのですが、約40万円と45万円のすごい価格の製品です。
ここまで突き抜ければ面白いと思いますし、スピーカーを揃えると部屋から改造しなければならないので、100万円でも収まりません。そう言った意味ではヘッドフォンを極める方が安価だと思いました。
ららまろさんの動画ではゼンハイザーの高額ヘッドフォンが紹介されています。こちらはドイツ製ですが、やはり気になります。
という事でカメラとレンズをもっと揃えたいのですが、ヘッドフォンなる新たな分野を切り開いてしまったせいで、資金の使い道に悩みそうです。
まとめ 本筋を違えてはいけない
あれやこれやと紹介し、まるで遊びのブログのようですが、実は違います。カメラの機材と撮影技術を磨いているのは動画やブログをみている方を引き込むためです。同様にヘッドフォンは快適な作業環境を考えていましたが、手段を見つければこれも皆様を喜ばせる一環になりうるのではないか。との考えに至ります。つまりお金を使った分だけ資金回収をしなければ経営者としては失格です。趣味は個人で好きなだけすれば良い。私は経営者なので四六時中会社経営を考え、投じた資金をどのように回収するかに考えを巡らせています。

稲盛和夫さんは「個人の人格はその人そのもの、では法人格はだれが担保するのか」と言ったような趣旨の発言がありました。それは当然経営者、それも創業者の人格そのものだと思います。ですから遊んでいる最中も常に自分の分身である法人のために考え動くべきであり、ただお金を使って喜んでいるうちは経営者ではなく、子供です。
そう言った訳で、今回購入したゼンハイザーやBOSEの製品を使って最大限の事をしてみようと思います。
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